男の子牧場、閉園(笑)
先週末からネット界を騒がしてきた、サイバーエージェントの婚活サイト「男の子牧場」。
週明け第一営業日にして、あっさり閉園となったようです。
退会するのを忘れた私のケータイに、今晩こんなメールが届いていました。
『男の子牧場』運営事務局よりお知らせです。
日頃サービスをご利用くださいまして誠にありがとうございます。
このたび、サービス見直しの為に2009年5月19日をもってサービス停止する事となりました。
ご利用中のお客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。なお、ご登録時にお預かりした情報は全て責任を持って破棄させていただきます。
サービスへのご意見・ご希望等ございましたら、下記アドレスまでご連絡いただければ幸いです。
19日とはだいぶ忙しい話して、本日通達して、明日停止。
うーん…。
これでサイバーエージェントが反省したかと思えば、例の社長ブログは相変わらずのオレサマ賞賛コメントまみれですし、今回の件について一応窓口となっていた広報担当ブログの方も、コメントの受付はされますが反映されない状態となっています(後述)。
まあ、ようするにスルーもしくはコメント非表示にすることで類焼を不正だという、なんともジャパニーズIT(イット)な方策で乗り切ろうとしているようです。
そんなんでいいんですかね?
IT企業としては、しのぎ方が大変稚拙なカンジがしなくもありません。
さて、サービス停止連絡の直前に、牧場参加者からお友達登録の申請がありました。
どうやら、私がでっちあげた「渋谷の社長」がほしいとのこと(笑)。OKしたら、さっくりと渋谷の社長がコピーされていました。
こんなカンジで、まさしく無防備マンっぷりたっぷりに、一度記載されたプロフィールはいとも簡単に友達から友達の手へとリレーされていくことになります。
パーマンのコピーロボットの鼻が赤かったように、コピーされた家畜(男性プロフィール)には(コピー)という文言が入ります。
で、このコピーは友達の友達にもコピーされることになり、ほぼ無限に情報が拡散していくことになるようです。
つまり、一度男性のプロフィールが登録されれば、(コピー)というカタチでSNS内に広まっていくわけで、前回のエントリーにも書きましたが、本人承諾といっても女性の自己申請のみというザルも甚だしい「認証(笑)」で、もしかしたらクリティカルな情報が牧場内に広まってしまう可能性すらあったわけですよね。
このコピーというのは、腐ってもITなサイバーエージェントなことなので、おそらく大本の「原本」を消去すれば、全て消えるとは思います。
渋谷の社長で試してみました。
男の子管理というところから、家畜の情報は削除します。
すると…友達のところにコピーされた「渋谷の社長(コピー)」は、なんと残されたままです!
えええええええええ!
これ、もし問題のある情報だった場合、運営は一つ一つ消していかないといけないんですかね?
まあ、DBの方をいじって処理はできるのでしょうが(多分)、この方法だと、例えば女性が出してはいけない情報を載せてしまったと気づき、情報を修正したとしても、一度コピーされてしまった情報は修正されずに広がっていく可能性があったということですよね?
普通、こういうのってリレーションさせるもんじゃないのでしょうか? 私はシステムにうといのでわかりませんが、あまりクレーバーなDB設計じゃないと思いますけど。
サイトコンセプトも狂ってますが、このへんの技術力のなさというか、IT企業のくせに技術に対していい加減な認識を持ってるようなところも、なんだかなーってカンジがします。
なにかしらの思想があって、このような仕様にしたのかもしれませんが、しかし無限に個人情報がSNS内を徘徊するという(しかも本人のあずかり知らないところで)危険な状態になると、誰も想像できなかったのでしょうか?
あまりにもお粗末すぎます。
お粗末といえば、この問題に対するサイバーエージェントの対応もひどすぎます。
例の広報ブログでも、男の子牧場サービス停止に関するアナウンスがありますが、なんとコメントは非表示です。ついでにエントリー内の文章も、メールに書かれていた文言と全く一緒です。なんという手抜き省力化でしょうか?
コメントも、一応は書くことはできるのですが、ブログには反映されません。
こんな方法で炎上を防いでいるつもりなのかもしれませんが、他所で悪口が増える原因にしかならないわけで、コーポレートイメージを守ってるつもりで(口汚い罵り文句を)表示しないようにしてるとは思いますが、はっきりいって逆効果。
というか、ネットユーザーをナメてるとしか思えない態度です。
上場IT企業だからって、一般のITユーザーを見下しているんでしょうか?
そういえば、先のエントリーに書かれたコメントについても、とても真摯な対応とは思えない感じではありましたし、やり過ごしたいという気持ちばかりが先行していて、憤激したユーザーをなだめる努力をしているようには到底思えません。
まあ、客商売やる資格なしということですね。
今回の騒動で分かったことは、サイバーエージェントという会社の顧客観であり、またブログを通して最先端を走るカリスマ経営者の姿をアピールしてきた藤田社長が、実は自分のエントリーを賞賛するコメントばかり並べる、ただのブログオナニー野郎だったということと、そして同社の危機管理と危機意識の低さ、ということでしょうか。
なんにせよ、この会社にはなるべく関わらないようにしたほうがよさそうです。
さて。
今回の件で気になったのは、名だたる大手IT企業がサイバーエージェントを非難しなかったことです。
特に、サイバーエージェントの大株主である楽天とUSENは、今回の件について株主として何も言うことはないんでしょうかね?
もちろん、言うこととは、サイバーエージェントに対して、です。
言うことないというなら、それはそれで問題じゃないかなと。
IT企業なんて、特に大手は業務提携やら役員派遣やらで全部つながってるようなものだし、業界の団体として自浄を促せないなら、腐る一方じゃないかなー。
というか、ITとかいいつつ昭和テイスト丸出しのこの業界、なんとかならんのですかね?
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コメント
個人情報個人情報といってる時代に、勝手に他人を登録するのはなんだかなぁと思いますね。
IT企業として失格です!
投稿: トロ | 2009年5月25日 (月) 21時55分
>トロさん
コメントありがとうございます。
実は個人情報保護法って、ちゃんと罰則があるんですよね。適用された例は知らないのですが、
個人情報保護法の全面施行に伴い、個人情報取扱事業者は法の定める義務に違反し、この件に関する主務大臣の命令にも違反した場合、「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」の刑事罰が課せられます。
だそうです。
http://www.nec-nexs.com/privacy/explanation/penalty.html
IT企業の個人情報漏洩が問題になっているのに、CAはちょっと甘く見ていたようですね…
投稿: ゆき | 2009年5月26日 (火) 01時26分